トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日の舞-乙HiMEの感想。
サブタイトル §
第24話「あなたのために…。」
あらすじ §
エアリーズはジパングの支援で、ナギへの反撃の準備を整えます。
アリカとニナ宛のエルスの遺書を読んだニナは取り乱します。ウォンは、ニナのオトメの資格を奪うために一緒に寝てしまいます。
その後、ウォンはハルモニウムの破壊に向かいますが、ナギに頭を撃たれてしまいます。
ナギは、ニナに対して、スミスと撃ち合いになってやられたと説明します。そして、ハルモニウムの力で時を止めてウォンの身体を保ち、禁断の技術を得て彼を蘇らせることができるとニナをそそのかします。
ニナはウォンのために全てを敵にまわす覚悟でナギに協力します。
ナツキ達やエアリーズは、ヴィントブルームとガルデローベを奪還する作戦を開始します。
マシロとアリカは、自分たちも行かねばならないと舞衣達の場所から旅立ちます。
感想・小さいネタ §
いろいろな地方の映像が出るシーン。地名がテロップで出ますが……。ルーテシア連合王国アンミラ地方って、アンミラ? さりげなく面白いことを書きますね。
しかし、立て続けにパンチが。
シリアスな台詞が流れるシーンなのに、黒覆面の男がモーテルから駆け落ちしたぼっちゃんを連れ去るコミカルな映像が。しかも、ドアが開いてカップルがみんな見てるし。更に、取り残されたオトメが半脱ぎの服で愕然。可笑しすぎます。面白いです。
さて、砂漠に潜る潜水艦、潜砂艦が出てきますが、スクゥエアのゲームに出てきたことがあるような。しかし、砂の上に浮上した後、船体が開いて砲塔などが出てくる感じは、ゼロテスターのテスター2号要塞化のようなムードがありますね。え、宇宙空母ブルーノア? これはテスター2号でしょう (笑。しかしゼロテスターを連想するとはおいらも感覚が古いのう……などと思っていると。次回予告はキャット空中3回転って、田舎っぺ大将ですか! スタッフの感覚もおいらとタメが張れるほど十分に古い! (笑。にゃんぱらり~ん。
感想・フェティッシュなネタ §
前から思っていましたが、トモエのストッキングはいいですね。
とてもフェティッシュな魅力があります。OPの絵も良いですが、本編にも良い絵がありますね。
これで、あんな悪女でなければ……と思うべきか、それとも悪女だからこそ魅力があると考えるべきか。
感想・本筋の…… §
非常に良かったことが2つあります。
1つは、シマにうるさい縞々団の再登場。こいつら、けっこう好きなんですよね。それが、こういう国家と世界の命運をかけた事件で活躍するというのは、なかなか良い展開だと思います。
もう1つは、結局ニナを抱いてしまったウォン。これを見て、ウォンというのは本当にいい奴だなと思いました。ニナの気持ちを受け止めています。
この感想は、『機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛』の感想として書いた以下の3つのコンテンツの内容と関連します。
最後の内容で書いたことの1つは、一見して傷ついた女性性の癒し手として登場したクワトロ=シャアが、実はそのような存在ではないことが徐々に露呈していくという話です。映画第1作のラストでは傷ついた女性性を持った誰でもなくアムロと見つめ合うことで、実は癒し手ではないことが暗示され、映画第2作のラストではまさにシャアに傷つけられた女であるハマーンが登場し、そして、第3作になってレコアがシロッコに走るという事件が起こってクワトロ=シャアに関する幻想は完全に破壊されます。
このようなクワトロ=シャアの行動と対比して考えたとき、ウォンの行動は全く異質であることが分かります。ウォンには、ニナの傷ついた心を正しく把握し、それを正面から受け止めます。それは、ウォン自身が自ら思う自分の進むべき道とは必ずしも同じではないはずです。しかし、ここでウォンは傷ついたニナの女性性を受け止める癒し手としての立場に自ら進んで立ちます。
もちろん、ウォンの態度が本当に正しいのか、それは分かりません。
しかし、あえてこのような態度を取ることが、一種の理想的な男性像であると見ることはできます。つまり、ジェンダー的な意味での男性性です。
そして、これほどまでに完全な男性性を担ってしまったウォンは、その完全性ゆえに舞台から退場せねばなりません。そして、ウォンの完全性は、ニナがナギの道具になりはてることを皮肉にも強力に推進することになります。
今回の一言 §
それはさておき、はしたなく色気もなく大股を広げて激しく闘志を見せるハルカちゃんって好きです! やっぱるハルカちゃんは良い娘ですね。